第71回全国高校駅伝(男子)で区間記録は生まれるのか!?
全国高校駅伝もあと少しに迫ってきました。今年は新型コロナウィルスなどの影響で高校生達もいつもと違った日常となっていますが、無事開催されそうで何よりです。
今年の高校生達は非常にレベルが高く、区間記録が更新される区間が多数出る可能性があります。そこで各区間の区間記録がどれくらいのタイムであるか簡単にまとめて見ました。
1区(10km)
区間記録
ギタヒ(仙台育英②) 27分48秒
日本人歴代1位
佐藤一世(八千代松陰③)28分48秒
区間記録は永久不滅のジュリアス・ギタヒ選手の打ち立てた27分48秒。当時は留学生が1区に起用できたのでこの記録が残りますが、記録を破ることは相当難しいでしょう。
日本人歴代1位は昨年の佐藤選手の28分48秒。実は昨年の大会で日本人歴代記録の1位~7位、そして9位が塗り替えられています。それだけ高校生のレベルが上がっているという証拠でしょう。今年はたくさんの13分台ランナーがいますので、1区で激突することになると日本人歴代記録がさらに塗り替えられる可能性があります。
2区(3km)
区間記録
佐藤清治(佐久長聖②)7分55秒
未だに残る怪物佐藤選手の大記録。何人もの選手が挑んできましたがその壁は厚く、未だに破られていません。近年もっとも佐藤選手の記録に近づいたのは前田恋弥選手(市立船橋)の7分59秒。2区を走るスピードランナーたちに区間記録に挑んでもらいたい。
3区(8.1075km)
区間記録
日本人歴代1位
中谷雄飛(佐久長聖②)23分28秒
区間記録のワンジル選手の記録は難しいかもしれませんが、日本人歴代1位の中谷選手の記録には挑んでもらいたい。条件さえ整えば更新の可能性があると思います。近年でもあと一歩のところまで迫った選手もいますので、頑張ってもらいたい。
ちなみにあと一歩まで迫ったのは2年次の松山選手(学法石川 現在東洋大学)、3年次の中野選手(世羅 現在中央大学)記録は2人とも23分44秒でした。
4区(8.0875km)
区間記録
カロキ(世羅②) 22分32秒
ムワニキ(世羅①)22分32秒
日本人歴代1位
留学生も日本人歴代1位の佐藤選手も大きな記録の差はありません。昨年度も23分を切る選手が3名出るなど条件さえ整えばこの区間も区間記録の更新の可能性あり。区間記録の更新までいかなくても佐藤選手の持つ日本人歴代1位の更新は十分視野に入ってくる区間だと思います。
5区(3km)
区間記録
藤井翼(佐久長聖③)8分24秒
記録だけみると今の高校生なら区間記録を出しそうですが、なかなかタイムが出ないのがこの区間。昨年度の区間賞タイムも8分36秒と区間記録には届かず。今年こそ区間記録更新に期待がかかります。
6区(5㎞)
区間記録
ディラング(仙台育英②)14分06秒
日本人歴代1位
城戸洸輝(宮崎日大③) 14分08秒
昨年度の区間賞が区間記録。区間2位が日本人歴代1位の記録となっています。今年も昨年の勢いのままに区間記録が更新されることが期待される区間です。
今の高校生達なら十分可能です。
7区(5㎞)
区間記録
森口祐介(西脇工②)13分58秒
13分台で走った選手は森口選手ただ一人。最終区ということもあり、優勝争い、入賞争いで牽制してしまったり、優勝、入賞を目指してオーバーペースで突っ込んだりとタイムを出すには難しい区間かもしれません。しかし、今年の高校生なら目指せないタイムではないと思うので、挑んでもらいたいです。
今年の高校生は非常にレベルが高いです。優勝争い、入賞争いも注目ですが、区間記録が更新されるかも一つの見どころだと思います。
条件が整えば日本人歴代最高記録も含めて、3~4区間は区間新記録がでるのではないかなと個人的に考えています。
高校生達の熱い走りに期待したいです!!