airuchannelの日記

初めまして、子育て、駅伝、スポーツなど様々なことを書いていければと思います。特に駅伝は三大駅伝、ニューイヤー駅伝なども見に行くほど好きです。ほとんど駅伝記事になるかもしれませんが、よろしくお願いします。

実業団ランナーの今後はどうなる?仕事をして走るランナーと契約ランナーとの分岐点?

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新型コロナウィルスの影響で今後、様々な企業が大きな打撃を受けることが予想されます。おそらく、陸上競技部の縮小も視野に入れている企業も多いのではないでしょうか。色々と考え直す機会になるのではないかと思います。

 そこで、これを機に各実業団は改革を進めていったらどうなのかなと思います。そうすることによって、しっかりと働けるランナーを育成し、不況にもまけないチーム作りが出来たらより多くの選手が実業団というステージで走ることが出来るのではないかと思います。

というわけで元実業団があった企業で働いていた身として少しシビアに色々と考えてみました。(過去に似たような記事をnoteに書いています)

 

■現状の実業団(すべてではなくイメージです)

 

・通常業務はほとんどしない。走ることが仕事。

・基本給+陸上手当が支給されている企業が多い。(競技結果に伴う)

・シューズなどが年間何足などで支給される。

・治療費なども経費で落ちる。専属トレーナーがいる。

・合宿、遠征費の補助。

 

すべての実業団ではないですが、「結果」を求めることが実業団チームの最大の目標であり、目的だと思います。(結果を出すことで注目され宣伝できる)ですので、手厚いサポートが与えられているイメージです。

 

■改革したい点

 

①通常業務と練習時間をトータルに考えた給与体系に変更。

②陸上手当の撤廃もしくは陸上手当の明確化

③役職手当、目に見える結果による賞与の支給。

 

①業務体系について(仕事と練習)

 

まず、通常業務を行う。それに加え練習時間をプラスして勤務時間を上回るなら残業手当を支給する形で限りなく一般社員と同じ給与体系に近づける。

労働基準法では1日8時間、週40時間を超えて労働させては行けない。また8時間以上労働する場合は1時間ほどの休憩を与えるとありますので、例を挙げると下記のようになります。

 

6:00~7:30 朝練習

10:00~15:00 勤務

17:00~19:30 午後練習

 

合計9時間。間に1時間の休憩を挟めば労働時間は8時間となり、定められた労働時間内で通常業務と練習の両方をこなすことが可能となります。通常業務が忙しく、時間を超過する。時間を取る練習で時間を超過する場合は、残業手当で補います。

また、合宿や試合は出張扱いで必要最低限で行います。休日に試合がある場合は休日出勤扱いとし代休を与えます。

 

②陸上手当の撤廃

 

まず、シューズ代や治療費などにお金がかからない企業であれば、陸上手当はいらないと思います。陸上手当とは競技に必要な物を購入するお金だと思うからです。ただ、サプリメントなど身体の為に購入したいというのであれば、購入分だけを経費で落とせば済む話です。

シューズ代や治療費などが会社の経費で支払うことが出来ない場合に限り、陸上手当を渡して、購入や治療に行ってもらいます。ただし、何に使用したのかは明確にする必要があります。

 

③役職手当、結果による賞与

 

これは一般の社員と同じように主将など何か役職に就いた者に関しては手当を与えます。その代わり、チーム運営にも携わり責任を持ってもらいます。結果による賞与も営業職などは売り上げによって給与が変動したりする会社もありますから、陸上手当を撤廃する代わりに明確な基準を設けてクリアした場合、メディアなどに取り上げられて宣伝効果があった場合、手当てを与えます。それによって、結果を残そうと選手は頑張り、会社のアピールに繋がると考えます。

 

ということを考えてみました。現実的には厳しいとは思いますが、十分実現可能ですし、そうすることによって、会社的にも無駄な部分が少しは省けるのかなと思います。

 

大学生も4年生以外は朝練習が終わってから1限~4限まで授業をして練習をしていることを考えれば十分やれると思います。

 

実際にコモディイイダなどはしっかりと働いて走っているイメージです。今年ニューイヤー駅伝に初出場した埼玉医科大学もしっかりと働いて走っているイメージです。ニューイヤー駅伝には出場していませんが、東日本実業団駅伝の常連出場チームである新電元工業もしっかりと働いて走っています。

 

今後、実業団がどうなっていくかはわかりませんが、実業団として今と同じ形で雇用を続けるチーム。すべて契約選手として雇用するチーム。そして、社業と陸上をしっかりと両立していくチームに分かれていくのではないかなと思います。