airuchannelの日記

初めまして、子育て、駅伝、スポーツなど様々なことを書いていければと思います。特に駅伝は三大駅伝、ニューイヤー駅伝なども見に行くほど好きです。ほとんど駅伝記事になるかもしれませんが、よろしくお願いします。

実業団ランナーの今後はどうなる?仕事をして走るランナーと契約ランナーとの分岐点?

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新型コロナウィルスの影響で今後、様々な企業が大きな打撃を受けることが予想されます。おそらく、陸上競技部の縮小も視野に入れている企業も多いのではないでしょうか。色々と考え直す機会になるのではないかと思います。

 そこで、これを機に各実業団は改革を進めていったらどうなのかなと思います。そうすることによって、しっかりと働けるランナーを育成し、不況にもまけないチーム作りが出来たらより多くの選手が実業団というステージで走ることが出来るのではないかと思います。

というわけで元実業団があった企業で働いていた身として少しシビアに色々と考えてみました。(過去に似たような記事をnoteに書いています)

 

■現状の実業団(すべてではなくイメージです)

 

・通常業務はほとんどしない。走ることが仕事。

・基本給+陸上手当が支給されている企業が多い。(競技結果に伴う)

・シューズなどが年間何足などで支給される。

・治療費なども経費で落ちる。専属トレーナーがいる。

・合宿、遠征費の補助。

 

すべての実業団ではないですが、「結果」を求めることが実業団チームの最大の目標であり、目的だと思います。(結果を出すことで注目され宣伝できる)ですので、手厚いサポートが与えられているイメージです。

 

■改革したい点

 

①通常業務と練習時間をトータルに考えた給与体系に変更。

②陸上手当の撤廃もしくは陸上手当の明確化

③役職手当、目に見える結果による賞与の支給。

 

①業務体系について(仕事と練習)

 

まず、通常業務を行う。それに加え練習時間をプラスして勤務時間を上回るなら残業手当を支給する形で限りなく一般社員と同じ給与体系に近づける。

労働基準法では1日8時間、週40時間を超えて労働させては行けない。また8時間以上労働する場合は1時間ほどの休憩を与えるとありますので、例を挙げると下記のようになります。

 

6:00~7:30 朝練習

10:00~15:00 勤務

17:00~19:30 午後練習

 

合計9時間。間に1時間の休憩を挟めば労働時間は8時間となり、定められた労働時間内で通常業務と練習の両方をこなすことが可能となります。通常業務が忙しく、時間を超過する。時間を取る練習で時間を超過する場合は、残業手当で補います。

また、合宿や試合は出張扱いで必要最低限で行います。休日に試合がある場合は休日出勤扱いとし代休を与えます。

 

②陸上手当の撤廃

 

まず、シューズ代や治療費などにお金がかからない企業であれば、陸上手当はいらないと思います。陸上手当とは競技に必要な物を購入するお金だと思うからです。ただ、サプリメントなど身体の為に購入したいというのであれば、購入分だけを経費で落とせば済む話です。

シューズ代や治療費などが会社の経費で支払うことが出来ない場合に限り、陸上手当を渡して、購入や治療に行ってもらいます。ただし、何に使用したのかは明確にする必要があります。

 

③役職手当、結果による賞与

 

これは一般の社員と同じように主将など何か役職に就いた者に関しては手当を与えます。その代わり、チーム運営にも携わり責任を持ってもらいます。結果による賞与も営業職などは売り上げによって給与が変動したりする会社もありますから、陸上手当を撤廃する代わりに明確な基準を設けてクリアした場合、メディアなどに取り上げられて宣伝効果があった場合、手当てを与えます。それによって、結果を残そうと選手は頑張り、会社のアピールに繋がると考えます。

 

ということを考えてみました。現実的には厳しいとは思いますが、十分実現可能ですし、そうすることによって、会社的にも無駄な部分が少しは省けるのかなと思います。

 

大学生も4年生以外は朝練習が終わってから1限~4限まで授業をして練習をしていることを考えれば十分やれると思います。

 

実際にコモディイイダなどはしっかりと働いて走っているイメージです。今年ニューイヤー駅伝に初出場した埼玉医科大学もしっかりと働いて走っているイメージです。ニューイヤー駅伝には出場していませんが、東日本実業団駅伝の常連出場チームである新電元工業もしっかりと働いて走っています。

 

今後、実業団がどうなっていくかはわかりませんが、実業団として今と同じ形で雇用を続けるチーム。すべて契約選手として雇用するチーム。そして、社業と陸上をしっかりと両立していくチームに分かれていくのではないかなと思います。

高校時代5000m15分台でも箱根駅伝を走れる理由について考えてみた。

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今年も高校時代の持ちタイムが5000m15分台のランナーが箱根駅伝を走りました。私の友人にも高校時代5000m15分台で箱根駅伝区間上位で走った選手がいます。
というわけで今回は15分台ランナーでも箱根駅伝を走れる理由を考えてみました。
走った友人の話も交えています。


■成長の違い

 

成長期というものは誰しもあるもので、またその時期は人それぞれです。身長が急に伸びたり、骨格が変わってきたりする時期は発達にエネルギーが行ってしまい、身体が上手く使えず、結果が出ないことが多いと推測します。また、身体が成長している段階だと故障もしやすい気がします。
いわいる早熟という表現は成長期が早く訪れた選手のことを言うと思います。
身体の成長が遅い選手ほど大器晩成型で大学に入ってから成長が落ち着くと飛躍的に伸びていく可能性があるのかなと思います。

 

友人は大学入学後〜2年時終わりまでに6cm程身長が伸びました。その間は故障も多く、筋力も付きづらかったそうです。
3年時から身長が止まり、怪我も減って筋力がついたのか体重も増えたそうです。

そこからは記録も向上し、選抜合宿などにも選ばれるようになり、箱根駅伝を走るまでに至りました。


■練習量

 

これも人それぞれなのですが、高校によって練習量が違ってきます。地道に長い距離を走り込むチームもあればレベルの高いスピード練習を行う高校もあります。
また、その両方を行うチームもあります。
逆に朝練習がなく、練習もjog中心の高校もあったりします。
練習量が少ない高校から大学に入学した選手は入学時こそ練習量に戸惑いますが、慣れてくると飛躍的に伸びる可能性があります。


友人の高校時代は、朝練習はなく部活動も短距離中心で短距離と動き作りを行ったあとjog中心の練習だったそうです。1週間に1回1000mのインターバルをやっていたそうで、ペース走などはやった事はなかったそうです。

 

■生活の改善

 

箱根駅伝を目指す大学のほとんどが寮生活を行っていると思います。当然、寮則があり競技を最優先すべく規則正しい生活を送っています。

生活=即競技ではありませんが、規則正しい生活を送ることによって生活リズムが整い競技力があがることも考えられると思います。

 

友人は夜遅くに見たいTVがあれば夜更かしして、食事なども特に考えることなく食べていたそうです。寮に入ることで生活リズムが整い、食事、睡眠に関しては実家で暮らしている時よりも間違いなく良くなったそうです。


■素直さ


これは強い選手、弱い選手関係ないのですが、高校時代に実績がない選手ほど変なプライドがなく、言われた事に対して素直に実行できるような気がします。実績がないぶん強くなろうということに対して貪欲な気がします。


友人も与えられた練習メニューや言われた事に関して強くなるためにという思いで必死にこなしたそうです。わからない事があれば監督、コーチに聞いて実行していたそうです。知識や実績がなかったため、素直に聞いて知識を吸収することが出来たそうです。

 

■記録だけなかった

このパターンも少なからずあります。駅伝の実績は抜群にあるのにレースに出場していないからなのか5000mの持ちタイムが全くない選手。現在では稀ですが昔は結構いたような気がします。

 

友人の話を聞いて思ったことを書いてみました。当然、本人のやる気や努力という部分に勝るものはないと思いますが、上記のような理由も少なからずあるのではないかなと思います。

 

高校時代に思ったような成績を残せなかった選手もまだまだ発展途上だと思います。どこで自分の才能が開花するかわかりませんので、自分の可能性を信じて頑張ってほしいです。

もう一つの箱根駅伝をもっと盛り上げるには?

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「もう一つの箱根駅伝」も終わり、これで箱根駅伝に関するTV放送は一通り終わった印象です。ネット記事などではまだまだ箱根駅伝を題材に良い記事もあれば否定的な記事もあったりと話題はつきません。
しかし、「もう一つの箱根駅伝」は毎回、放送時間が足りない気がします。
そこで「もう一つの箱根駅伝」をもっと盛り上げるにはどうしたらいいか考えました。


出場チーム全てを放送

 

放送時間などもあるため、厳しいとは思いますが、各大学に必ずドラマがあるはずです。いつも優勝争いのチームやシード権争いのチームの裏側ばかりにスポットライトが当たりがちですが、全大学のもう一つの箱根駅伝を放送して欲しいなと思います。下位の大学にも必ずドラマはあるはずです。毎年、思うのですがやっぱり出場したチームは全部放送して欲しいなと思います。
しかし時間的に厳しいので下記の案を考えました。


レギュラー放送


やはり時間的に特番で放送するには足りないのかなと思います。そこで番組をレギュラー放送というか情報番組の特集とし各大学ごとに放送します。「news  every.」「スッキリ」などが良いのではないでしょうか。
ニュース番組でよく特集を組んで放送しいるの枠があるので、毎日、10分〜15分くらい「その後の箱根駅伝」みたいな特集を組んで毎日、1チームずつ放送するなど良いのかなと思います。「Nizi Project」とかもやってましたし、やったら結構面白いと思います。

 

来年の出場を目指すチームも放送


もう一つの箱根駅伝は出場したチームだけではないと思います。箱根駅伝に出場出来なかったチームにもピックアップして放送するのも面白いのかなと思います。
今年の「続報!箱根駅伝では学連選抜の小島選手(中央学院)の給水が取り上げられていました。水卜選手がその映像を見て涙ぐんでいた姿を見て、ドラマがあるなぁ〜と思いました。
学連選抜に出場した選手のいるチームを特集するのも面白いのかなと思いました。

学連選抜は次回大会出場をチームで目指すために経験を持ち帰る意味もあるので、学連選抜での経験をどうチームに活かしてるかなんてやったら面白いと思います。(個人的な興味)


素人発想ですが、もっと学生駅伝が盛り上がればいいなと思います。
学生スポーツかもしれませんが、取り上げられる事で更なるモチベーションアップにも繋がると思いますし、箱根駅伝が終わった1月中だけでも特集とかがあれば嬉しいなと思います。

東京農大二高の石田洸介選手の進路先は東洋大学に! パリ五輪を目指す!

f:id:airuchannel:20210113180107j:image注目されていた東京農大二高の石田洸介選手の進路が決まりました。

 

東洋大学です!

 

目標はパリ五輪ということで、険しい道のりになるとは思いますが、目標に向かって頑張って欲しいです。

 

東洋大学の長距離選手は卒業してから近年オリンピック代表になっている選手も多く、現役学生だと競歩、短距離などオリンピック代表選手に選ばれているので、オリンピックを目指すには良い環境の大学かもしれません。

 

学駅伝ファンからすると箱根駅伝全日本大学駅伝出雲駅伝と学生三大駅伝での活躍も期待してしまいますが、世界を目指すスケールの大きい選手を目指してもらいたいですね!

 

近年オリンピック代表になった東洋大学の選手たち

 

石川末廣(HONDA) 

2016年リオオリンピックマラソン代表

北島寿典(安川電機 

2016年リオオリンピックマラソン代表

設楽悠太(HONDA) 

2016年リオオリンピック10000m代表

服部勇馬(トヨタ自動車

2020年東京オリンピックラソン内定

相澤晃(旭化成

2020年東京オリンピック10000m内定

松永大介(富士通

2016年リオオリンピック20㎞W代表(学生時)

池田尚希(旭化成内定)

2020年東京オリンピック20㎞W内定

川野将虎(旭化成内定)

2020年東京オリンピック50㎞W内定

桐生祥秀日本生命

2016年リオオリンピック100m、4×100mR代表(学生時)

ウォルシュ・ジュリアン(富士通

2016年リオオリンピック400m、4×400m代表(学生時)

 

以下、石田選手の持つ主な記録

中学時代
1500m 3分49秒72 中学歴代1位
3000m 8分17秒84 中学歴代1位
5000m 14分32秒44 中学歴代1位

 

高校時代
5000m 13分34秒74 高校歴代1位
10000m 28分37秒50 高校歴代7位

 

10000mもベストコンディションで記録会に臨めば高校記録更新は可能だったかも知れませんね。群馬県高校駅伝がトラックで行われたため、1区10000mを独走で走ったタイムであり、何人もの選手を周回遅れにしていることからも走りやすい状態ではなかったと思います。

そう考えると10000mもどこか条件が良い記録会に出場すれば記録更新も考えられたかもしれません。

そう考えると持ちタイム以上の力がありそうで末恐ろしいです。

 

今後、東洋大学がどのような育成方針で行くかわかりませんが、大学4年間かけてじっくりと応援したいと思います。

 石田選手は壁にぶち当たってもその都度、乗り越えて成長してきた選手だと思うので、パリ五輪を目指して頑張って貰いたいですね!

第97回箱根駅伝 初出走のルーキーたちの結果はどうだったか?

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※8区コース

お久しぶりです。緊急事態宣言によって勤務体制が変わるなどバタバタした期間が長引きましたが、ようやく落ち着いてきました。

さて、話は変わりますが、今年のルーキーたちの初めての箱根路の結果を少し書いて見ました。(本当に簡単に)


1区

三浦龍司(順大)     区間10位

白鳥哲太(駒大)     区間15位
児玉真輝(明大)     区間16位
山本龍神(国士舘)  区間18位
新本駿(山梨学院)  区間20位


超スローペースから始まった1区。そのあとも上げ下げが激しく、1年生には厳しいレース展開となりました。箱根駅伝予選会、全日本大学駅と快走した三浦選手も故障の影響もあったのか伸びませんでした。直前の記録会で好タイムを出した白鳥選手、児玉選手なども伸びませんでした。山本選手、新本選手も揺さぶりには耐えきれませんでした。
今回は厳しい結果となりましたが、顔ぶれは将来各大学のエースになる選手たちだと思いますので、この経験を糧に頑張ってもらいたいですね。


2区

松山和希(東洋大)    区間4位


1年生で唯一、2区に抜擢された松山選手が期待に応える快走!各大学のエースに勝つ大金星を上げました。ロード適正から考えても化けると思いましたが、1年目の箱根駅伝からここまでの結果を残すとは思いませんでした。
ここから東洋大学の大エースへ育つ予感がします。


3区

石原翔太郎(東海大)   区間1位
吉居大和(中大)          区間15位
島津裕太(山梨学院)   区間16位


全日本4区区間賞の石原選手が前半から攻めた走りで区間賞!長い距離でも強いところを見せてくれました。1年生とは思えない走りでした。逆に日本選手権で入賞している吉居選手が苦戦。貰った位置も難しかったですが、体調不良説もあったことから万全ではなかったようです。神は試練を与えますね。
島津選手もは下位で貰いその流れといった感じでしたが、次回に経験を活かしたいです。


4区

佐藤一世(青山学院)  区間4位
石井一希(順大)         区間5位
佐伯陽生(東海大)     区間19位
中山凛斗(学連選抜)  区間18位相当


この区間は八千代松蔭の同級生が快走を見せました。特に佐藤選手はかなり難しい位置で襷を貰ったものの駅伝で強いところを見せてくれました。石井選手も負けじと快走して順大を勢い付けました。しっかりと各チームの核として活躍してくれています。
逆に先頭で貰った佐伯選手と下位で襷を貰った中山選手は苦戦しました。佐伯選手はプレッシャーもあったのか本来の走りが出来ず。中山選手も下位の流れに飲まれました。
期待の抜擢だと思うので、今後に期待したいです。


5区

鈴木芽吹(駒大)     区間4位
山本唯翔(城西大)  区間6位
諸富湧(早大)         区間19位


鈴木選手はさすがの走りでした。東洋大学の宮下選手に合わせる形でいい走りが出来たと思います。もともと走力の高い選手ですから5区以外でもいい走りが出来ると思います。
山本選手は抜群の山適正でした。走力的に勝る選手にも勝っているのでこれからが非常に楽しみです。
諸富選手は完全に飲まれてしまった形に。これがあるから5区は怖いです。早稲田の5区を勝ち取った実力はこんなもんじゃないはずなのでこれからに期待です。


6区

北村光(早大)         区間8位
野村颯斗(城西大)  区間11位
宇津野篤(神大)      区間12位
九嶋恵舜(東洋大)  区間14位


北村選手が58分台で区間8位と健闘!追撃する早稲田に勢いをつけました。野村選手、宇津野選手も59分30秒を切る走りで1年生としては上出来で今後が楽しみ。九嶋選手は区間賞を獲得した花崎選手との併走で少しリズムが崩れたかなと言った感じです。
こうやってみると1年目で野球部上がり武川選手(中学大)の昨年の6区はなかなか凄い記録だなと改めて感じました。


7区

花尾恭輔(駒大)     区間4位


先頭に追いつくためにオーバーペース気味で突っ込んだ影響で後半伸びませんでしたがしっかりと区間4位でまとめています。
終始単独走ですし、今後が楽しみです。
力のある選手なので次回は往路で見てみたいです。


8区

伊地知賢造(國學院大)     区間9位
高槻芳照(学連選抜)         区間12位相当
水谷勇登(専大)                区間18位
新井颯人(城西大)            区間19位


伊地知選手はシード権争いとプレッシャーがかかる中での安定した走り。1年目からしっかりと結果を残しました。水谷選手、新井選手は苦しい走りとなりましたが、この経験を次回にしっかりと活かしたいです。


9区

高橋銀河(神大)   区間20位

 

10区の佐々木選手同様に1年目から23kmの区間を任されましたが、区間20位と振るわず。

しかし箱根予選会の実績、9区抜擢からも期待度は高い。神大を支える選手に成長してもらいたい。


10区

佐々木亮輔(神大)     区間2位


区間2位と素晴らしい走り!1年目から23kmの距離にも臆する事なく、快走を見せました。来年から神大を支えるエースに化そうな予感がします。

 

箱根駅伝は自分の力を大きく後押してくれることもあればその逆もある大会だと思います。

初めてのことばかりの中でしっかりと結果出せた選手、出せなかった選手といますが、経験した事を活かして頑張って貰いたいなと思います。

第97回箱根駅伝は劇的な逆転で駒澤大学が優勝!

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ニューイヤー駅伝箱根駅伝が終わりようやく新年を迎えた感じです。おそらく箱根駅伝に関わった大学の方々も同じ気持ちなのではないでしょうか?


ニューイヤーでは富士通が優勝!優勝の決定打は4区中村選手(駒澤大学OB)でした。
そして箱根駅伝は劇的な逆転劇で駒澤大学が優勝!今年の始まりはまさに駒澤大学の年だったのかもしれません。


さて、今回の箱根駅伝を見て思ったことを少し書いてみました。各大学の総評ではありません。


持ちタイムはあくまで指標

昨年度はシューズの影響もあり、好記録が続出しました。10000m28分台、5000m13分台は当たり前となってきました。しかし、今年の駅伝ではトラック通りの走りができている選手が少なく、タイムはあくまで指標であることをあらためて実感しました。直前の記録会で良いタイムを出してもあくまで指標であり、それで力があるという判断は難しいのかもしれません。
もし、私が指導者だったらタイムが出たら行ける!という判断を下してしてしまいそうな気がします。


向かい風の対応

今年は応援自粛ということで現地に行っていないのですが、例年だと往路は追い風、復路は向かい風が多いです。ただし、ここ2年くらいは復路もほぼ無風でした。
今回は往路、復路ともに向かい風となり、対応が出来なかった選手が多くいたのかなと思います。ナイキのカーボンシューズの普及よって、バネを利かせた走りでストライドが大きい走りをする選手が増えました。
記録の向上に結びつきましたがナイキのカーボンシューズ普及後に向かい風の箱根駅伝は今回が初めてだったと思います。
バネを使ってストライドで跳ねるような走りの選手は向かい風に戻されてしまって、本来の走りが出来なかったような気がします。スピードランナー達が今回の大会はかなり苦戦した気がします。


向かい風は先頭有利

これは解説の渡辺康幸さん(住友電工監督)、駒澤大学の大八木監督も言っていましたが、先頭だとTV中継車がつくため、向かい風が多少軽減されます。
さらには前半から突っ込んで入る必要もなく後半ビルドアップする事が可能でかなり有利にレースを進めることができます。
逆に追う立場の大学は前半から向かい風の中、突っ込んで入ってしまい体力を消耗して後半離される展開になりがちです。
向かい風の駅伝はこれがあるから怖いです。
久しぶりに向かい風の展開だったからこその面白さと難しさがあった駅伝でした。

ニューイヤー駅伝も後半区間は向かい風で同じ事が言えたと思います。


今年の箱根駅伝は向かい風と難しい展開になりました。それはどの大学も一緒だったとは思いますが、高速駅伝にとらわれてスピードを強く求めた結果、少し脆い状態になってしまったチームが多くあったのかなと思います。

より、スピードを求めるが故の練習強度アップによる過負荷で起きた故障などもあったのかな推測します。


今後も高速レースになる事が予想されますが、どんな気象条件にも対応できるタフさも必要となり、ますます箱根駅伝は難しい時代に突入して行くのかなと思います。


そんな難しい駅伝でしたが優勝した駒澤大学、終盤までトップを走った創価大学、3位に復活した東洋大学、復路優勝の意地を見せた青山学院大学など見所満載でした!

 

終わったばかりですが早くも来年の箱根駅伝が待ち遠しいです!

第97回箱根駅伝区間エントリー発表! エントリーに関して予選会校編

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※箱根3区のコース上湘南の海

 

本日は箱根駅伝区間エントリーの予選会校について少し書きました。今年は予選会から勝ち上がったチームが何校シード権を獲得することが出来るかも注目ですね。 

airuchannel.hatenablog.com

 

順天堂大学

1区 三浦選手
2区 野村選手
3区 伊豫田選手
4区 人見選手→西澤選手or石井選手
5区 津田選手
6区 矢野選手→清水選手
7区 小島選手
8区 近藤選手
9区 鈴木選手
10区  吉岡選手

補欠
清水選手、原田選手、真砂選手、牧瀬選手、西澤選手、石井選手


宣言通り三浦選手は1区で勝負!前半はきっちりと並べて来ました。前半からしっかりと流れに乗りたいところです。正直、補欠に回っている選手も層が厚く、誰が入ってくるか予想がつきません。4区は変更になるかなと思います。往路の順位が良ければそのまま復路も流れて行きそうな気がします。


中央大学

1区 助川選手→吉居選手

2区 森選手
3区 井上選手→三浦選手
4区 池田選手
5区 畝選手
6区 若林選手
7区 中澤選手→千守選手
8区 園木選手→三須選手
9区 手嶋選手
10区  加井選手→川崎選手

補欠
川崎選手、三須選手、三浦選手、千守選手、伊東選手、吉居選手


主力が補欠にまわっていて区間エントリーに幅を持たせてる印象です。この補欠の選手がどこに配置されるかで流れが大きく変わりそう。ただ、往路、復路ともにバランスの取れたオーダーを組むことはできそうで非常に面白いです。吉居選手は1区か3区起用になりそうです。

 

城西大学

1区 砂岡選手
2区 菊池選手
3区 堀越選手→菅原選手
4区 熊谷選手→宮下選手
5区 山本選手
6区 野村選手
7区 藤井選手
8区 小島選手
9区 山中選手→梶川選手
10区  山本選手→雲井選手

補欠
梶川選手、貴田選手、菅原選手、雲井選手、宮下選手、新井選手


菅原選手はひとまず補欠ですが、何もなければ3区でしょう。1区〜3区は強力でここで上位を伺いたいところ。あとは若い力と上級生で堅実なタスキリレーで戦いたいです。


神奈川大学

1区 呑村選手
2区 小林選手→井手選手
3区 川口選手
4区 鈴木選手→西方選手
5区 北崎選手
6区 宇津野選手
7区 落合選手
8区 小林選手→高橋選手
9区 菊池選手→佐々木選手
10区  巻田選手→横澤選手

補欠
井手選手、西方選手、安田選手、横澤選手、佐々木選手、髙橋選手


2区、4区は変更になるかなと思います。前回5区好走の井手選手ではなく北崎選手が5区にいることからかなり自信ありか。1区で上手く流れに乗れば面白いオーダーかもしれません。


国士舘大学

1区 山本選手
2区 ヴィンセント選手
3区 長谷川選手
4区 島村選手→清水選手
5区 考田選手
6区 鈴木選手→曽根選手
7区 中西選手
8区 清水選手
9区 三代選手→萩原選手
10区  加藤選手→木博選手

補欠
杉本選手、曽根選手、萩原選手、木博選手、清
水選手、綱島選手


往路は4区、復路も何区間か変更になるかなと思います。2区終了時でどの順位にいるかがポイントになるかと思います。おそらく6区を走ると思われる曽根選手の走りにも注目。


日本体育大学

1区 藤本選手
2区 池田選手
3区 岩室選手
4区 岡嶋選手→大内宏選手
5区 村越選手→福住選手
6区 菅沼選手
7区 亀田選手→大内一選手
8区 嶋野選手
9区 野上選手
10区  名村選手

補欠
大内一選手、福住選手、森下選手、大内宏選手、佐藤選手、盛本選手


エースを前半から並べるオーソドックスなオーダー。変更は4区、5区、7区あたりか。
前半勝負で後半は上級生でしっかり繋ぐ形となりそうです。10000m27分台ランナーの池田選手の最後の箱根路にも注目!


山梨学院大学

1区 新本選手→松倉選手
2区 森山選手
3区 島津選手→オニエゴ選手
4区 瀬戸選手
5区 星野選手
6区 矢島選手
7区 木山選手→坪井選手
8区 篠原選手→日影選手
9区 遠藤選手
10区  渡邊選手

補欠
荒井選手、日影選手、坪井選手、オニエゴ選手、松倉選手、伊東選手


ちょっと予想は難しいですが、新本選手あたりが故障している可能性ありです。往路は1区、3区が変更、復路も7区、8区は変更になるのではないかなと思います。なんとか流れに乗って戦いたいところです。


法政大学

1区 宗像選手→鎌田選手
2区 河田太選手
3区 松本選手
4区 徳永選手→川上選手
5区 古海選手→清家選手
6区 須藤選手
7区 田辺選手
8区 糟谷選手
9区 中光選手→中園選手
10区  奥山選手

補欠
鎌田選手、久納選手、清家選手、川上選手、中園選手、稲毛選手


1区、4区、5区が変更になるかと思います。鎌田選手が2区かと思ったので少し驚きです。2区を耐えて1、3、4区で勝負といオーダーでしょうか。復路は選手の力が拮抗していると思うので、調子の良い選手が起用されそうです。


拓殖大学

1区 合田選手
2区 吉原選手
3区 新井選手→ラジ二選手
4区 佐藤選手
5区 山崎選手→石川選手
6区 兒玉選手
7区 桐山選手
8区 江口選手
9区 竹蓋選手
10区  関根選手

補欠
石川選手、青柳選手、工藤選手、佐々木選手、吉村選手、ラジ二選手


拓殖も非常に予想しづらい状況です。日本人選手の調子が非常にいいのかそれとも怪我人がいるのか。現状では3区、5区変更なのかなと思います。当日まで一番予測がつかないかもしれません。

 

専修大学

1区 高瀬選手
2区 木村選手
3区 粟江選手→茅野選手
4区 国増選手
5区 野下選手
6区 南選手
7区 成島選手
8区 吉岡選手→金久保選手
9区 辻選手
10区  南選手

補欠
茅野選手、大石選手、金久保選手、佐々木選手、服部選手、水谷選手


3区は変更になると思います。復路に関しては調子次第で臨機応変にという感じになるのかなと思います。まずは1区と2区で久しぶりの箱根路をどれくらいの順位でいけるか注目です。


関東学連選抜

1区 難波選手
2区 河村選手
3区 小島選手
4区 村上選手
5区 杉浦選手
6区 大川選手
7区 小坂選手
8区 高槻選手
9区 新田選手
10区  松川選手

補欠
梶山選手、前山選手、厚浦選手、町田選手、菊地選手、中山選手


大きな故障などがない限り、予選会で上位10名に入った選手が走るのかなと思います。上位10名に入っていて補欠に回っている選手は更なる緊急時に備えての補欠かと思います。
2区に村上選手かと思ったのですが、少し以外なオーダーです。
今年は筑波大の弘山監督が学連選抜の監督となり、様々な情報をアップしてくれているので、例年以上に選抜チームを応援したい気持ちになります。


以上予選会校でした。


今年の箱根駅伝を見ても1区で出遅れてしまいそこからシード権内に上がることなく終わってしまった大学が多数あったので、予選会校はより1区を重要視してくる傾向にあるのかなと思います。


第97回箱根駅伝も1区からサバイバル駅伝となりそうです。