箱根駅伝予選会から大躍進するのは順大と中大?戦力が充実でシード校を脅かす。
今年はどこも戦力充実でシード校にも隙がありません。しかし、そのシード校に風穴を開けてシードどころか流れに乗れば上位も目指せる可能性がある予選会校はやはり順大と中大になるのではないでしょうか。
少し考えて見ました。
順天堂大学
箱根予選会
やはり予選会での強さが圧巻でした。コースは平坦で走りやすかったかもしれませんが、全員がハーフマラソンをあのタイムでまとめて来るのは凄いことです。誰一人として外していないところを見てもピーキングも素晴らしかったと思います。そのピーキングを箱根駅伝に持って来れれば非常に面白いのではないかなと思います。
三浦選手と野村選手
全日本大学駅伝を見ても三浦選手と野村選手は他大学のエース級の選手たちと十分に戦えることを証明しました。前回、1区で出遅れてしまいそのまま流れに乗れずに終わってしまった箱根駅伝を考えるとこの2人で1区と2区を務めれば上位の流れにしっかりと乗ることは可能でしょう。順大の場合、2区終了時点で上位の流れに乗れている大会はほとんどシード権を取っていますが、逆に2区終了時点で流れに乗れなかった場合、そのままの流れになってしまうことが多いです。それだけに1区と2区はエース級の三浦選手と野村選手を配置したいところです。
勝負ポイント
やはり1区と2区で上位の流れに乗ることでしょう。伝統校だけあって流れに乗った駅伝は非常に上手いです。予選会後の全日本大学駅伝では疲労もあって万全と言える状況ではない中、三浦選手と野村選手が流れを作る形でシード権を獲得してますので、ピーキングが上手く行けば箱根駅伝も同じような展開に持っていけるのではないかなと思います。
また、三浦選手、野村選手以外の選手が予選会通りの力を発揮できるかどうかがポイントになるかと思います。
中央大学
箱根予選会
順大と同様に予選会で走りがチーム全体で光りました。特に森凪也選手と吉居選手は最初から留学生についていく積極的な走りでの結果ですからペース走で走った選手以上に評価は高いと思います。主力選手であった千守選手を起用できなかった状況などを考えると必ずしもチームとして万全ではなかった状況での2位通過はチーム力が上がってきた証拠です。
経験者とルーキー吉居選手
箱根駅伝経験者が多く残り、そこにスーパールーキーの吉居選手が加わりました。経験者+勢いのあるルーキーというのは非常に強みだと思います。
森凪也選手、三浦選手、千守選手、吉居選手この4人で1区〜4区(順不同)をまわせれば上位にいる可能性は大きいです。
数々の実績を誇りますが、大学駅伝デビュー戦となる吉居選手がどんな走りを見せるかも注目です。
勝負ポイント
中大の箱根駅伝勝負ポイントはやはり5区、6区になるのかなと思います。他大学と勝負する上でもアドバンテージがあるのは今年5区区間9位の畝選手、6区区間10位の若林選手が残る特殊区間ではないかなと思います。
平地のエース級の選手たちは他大学とも十分、渡り合えると思うので、経験者の残る特殊区間で勝負出来るかがポイントになるかなと思います。
順大と中大は予選会の結果を見てもなぜ予選会校なのか?と疑問が残るくらい強いと思います。ただシード校も同じくらい強いチームが多く、箱根駅伝のレベルがかなり上がったなと感じます。
順大も中大もルーキーの三浦選手、吉居選手が注目されがちですが、チームとして強いチームですので、箱根駅伝では爪痕を残してもらいたいですね。
97回箱根駅伝はミスをしたチームが脱落していくサバイバルな駅伝となりそうです。
第97回箱根駅伝は5強対決となるのか!?
※写真は箱根3区15km地点あたり
青山学院大学原監督が全日本大学駅伝後に言った今年は5強対決!その5強について少し書いて見ました!(全日本、5、6区を考えて)
ちなみにそこに東洋大学も入って6強対決になるのではないかなと思ってます。
ちなみに原監督の言う5強大学です。
青山学院大学
全日本大学駅伝
2区で14位と出遅れますが、そこから巻き返して8区に襷が渡る時点では優勝争いに持って行きました。8区の吉田選手が万全ではなかったのかここで優勝争いから離脱してしまいますが、層の厚さと出遅れても立て直せるチーム力がある事を証明しました。
5区、6区
昨年区間2位の飯田選手と経験者竹石選手がいる5区は大きなアドバンテージを作れそう。逆に6区が不在ですが、昨年も最初で最後の箱根6区を走った谷野選手が区間3位で走るなど6区育成にかけては上手いチームだと思います。
箱根駅伝のポイント
・抜群の調整力
・選手層の厚さ
・5区の強み
・6区の選手の育成力
・ルーキー佐藤選手の起用法
東海大学
全日本大学駅伝
2区で17位と大きく出遅れるもその後、立て直し8区終盤まで優勝争いを演じました。惜しくも2位となりましたが、この底力は脅威的で指揮官の両角監督も箱根駅伝に向けて大きな手応えを感じたと思います。
5区、6区
5区には2年連続5区を走っており、昨年は区間2位と好走している西田選手が控えます。適正、走力ともに申し分なしです。
6区は今年、館澤選手が驚異的な走りを見せましたが、そこまでいかなくともそれなりに走る選手が育成されていると思います。
箱根駅伝のポイント
・全日本で見せた総合力
・選手層の厚さ
・5区の強み
・ルーキー石原選手の起用法
駒澤大学
全日本大学駅伝
エース田澤選手を最大限に活かす、完璧に近いレース運びだったと思います。大きなミスもなく、初駅伝の選手が活躍するなど収穫も多く、育成とタイトル奪取の両方が上手く行った形だったと思います。
5区、6区
5区は伊東選手が2年連続走っており、今年こそ振るいませんでしたが、他に適任者がいなければ伊東選手がしっかりと繋ぐでしょう。逆に6区の選手はおらず、誰が下るか予想はつかず。噂では唐澤選手説もありますが、基本的は走力が高い選手が揃うので、適任者が現れているかどうか。
箱根駅伝のポイント
・5区、6区で勝負できるか
・田澤選手をどう活かす
・1年生何人起用するか
明治大学
全日本大学駅伝
ルーキー児玉選手が1区5位と上位で襷を渡すと全員が安定した走りを見せて3位。ここ最近は選手全員が安定しており、大きな失敗がありません。
5区、6区
ここが他の大学と一番違うところで、今年5区、6区をしっかりと走った鈴木聖人選手と前田選手が残っており、この2名が万全で走れる状況であれば大きなアドバンテージがあるかなと思います。
箱根駅伝のポイント
・経験者が8名残る
・5区、6区健在
・ルーキー児玉選手の起用法
・鈴木選手の状態
早稲田大学
全日本大学駅伝
1区〜4区まではまさに完璧な走りでした。5区以降は少し他大学の力が勝った部分もあり、最終的に5位となりましたが、主力の1人である千明選手を欠いていたことを考えると十分収穫のあった駅伝だったと思います。
5区、6区
経験者は残りますが、前回の実績が今ひとつ。
ただ、早稲田大学の特殊区間に関しては失敗しても再度チャレンジで好走するパターンもあり、誰を起用してくるかは判断が難しいです。しかし、往路で十分、戦える戦力があるだけに特殊区間の結果が占めるウェイトは大きそうです。
箱根駅伝のポイント
・主力選手の充実
・5区、6区はいるのか?
・千明選手の復活
東洋大学
全日本大学駅伝
1区〜4区までは1、2年生の若いオーダーで5位。後半、西山選手の不調などもあり、優勝争いに加われませんでしたが、6位としっかりとまとめています。吉川選手、蝦夷森選手抜きを考えると健闘と言えるでしょう。
5区、6区
5区に関しては区間記録保持者の宮下選手が健在で、今年は全日本も8区を任されるなど頼もしい存在。一方、6区は長らく務めていた今西選手が卒業してしまい、その後釜に誰が入るのか未知な部分があります。
箱根駅伝のポイント
・西山選手の復調
・吉川選手、蝦夷森選手の復活
・強力な5区
・6区がいるのか?
・ルーキー松山選手の起用法
以上6つの大学をすごく個人的に書かせていただきました。
正直、全日本大学駅伝で失敗区間があって優勝争いや上位争いに食い込んできている大学は箱根駅伝ではかなり強いのではないかなと思います。さらにその大学に特殊区間の選手がいたりするとかなりプラスアルファになるのかなと。
個人的な考えですが。
箱根駅伝開催まで残り少なくなってきましたが、選手の皆様は万全のコンディションで走れることを願っています!
箱根駅伝5区山登りの勝負のポイントはラスト5㎞! 下りと平地で明暗が⁉
箱根駅伝の5区と言えば過酷な山登り。しかし、山頂まで登ってからのラスト5㎞が選手にとって本当の地獄が待っています。過酷な山登りで体力、脚力を消耗している状況で急な下り坂と平地を5㎞にわたり走らなければなりません。
このラスト5㎞で区間賞争い。チーム順位が大きく変わっていきます。
ということで近年のラスト5㎞のタイムを少しまとめてみました。
選手の走力アップ、山対策、シューズの進化など様々な要因はありますが、年を追うごとにラスト5㎞の平均タイムは上がっています。
第93回~96回大会のラスト5㎞のタイム(区間上位5名分)
93回大会
タイム | 名前 | ラスト5㎞ |
---|---|---|
1:12:46 | 大塚 祥平(駒大) | 15:51 |
1:12:49 | 森田 清貴(上武大) | 15:42 |
1:13:08 | 細谷 恭平(中学大) | 16:10 |
1:14:07 | 安井 雄一(早大) | 16:00 |
1:14:12 | 山田 攻(順大) | 17:00 |
94回大会
タイム | 名前 | ラスト5㎞ |
---|---|---|
1:11:44 | 青木 涼真(法大) | 15:46 |
1:12:04 | 安井 雄一(早大) | 15:58 |
1:12:17 | 細谷 恭平(中学大) | 15:44 |
1:12:30 | 山田 攻(順大) | 16:01 |
1:12:49 | 竹石 尚人(青学大) | 15:58 |
95回大会
タイム | 名前 | ラスト5㎞ |
---|---|---|
1:10:54 | 浦野 雄平(國學院) | 15:22 |
1:11:18 | 西田 壮志(東海大) | 15:42 |
1:11:29 | 青木 涼真(法大) | 15:39 |
1:11:59 | 山田 攻(順大) | 15:44 |
1:12:23 | 伊東 颯汰(駒大) | 16:06 |
96回大会
タイム | 名前 | ラスト5㎞ |
---|---|---|
1:10:25 | 宮下隼人(東洋大) | 15:33 |
1:10:40 | 飯田貴之(青学大) | 15:31 |
1:10:45 | 浦野雄平(國學院) | 15:38 |
1:11:06 | 青木涼真(法大) | 15:50 |
1:11:49 | 鈴木聖人(明大) | 15:36 |
当日のコンディションなどもあるかもしれませんが、コースが変更になってからのラスト5㎞の最速は浦野選手の15分22秒です。年々、ラスト5㎞が平均的に速くなっています。
今年は区間新記録も目指せる選手が5区に集結することが予想されるので、ラスト5㎞からの絞りだしに注目です!
そして往路の優勝争いも5区までもつれる可能性が高いので今年の5区は要注目です!
箱根駅伝優勝へ虎視眈々!レースに出場しない東海大学が不気味な存在に
全日本大学駅伝で惜しくも2位となった東海大大学ですが、全日本を走った主力選手がその後レースに出場していないなど箱根駅伝に向けて不気味な存在です。東海大学は今年王者への返り咲きはあるのでしょうか。
少し考えて見ました。
①全日本で見せた底力
全日本大学駅伝ですが、見事な追い上げで2位になりました。2区で市村選手が本来の走りができず、17位まで大きく順位を落として優勝戦線から離脱かと思いきや、しっかりと全員駅伝で優勝戦線に戻って来ると8区終盤まで優勝争いを演じました。
一度切れてしまった流れを呼び戻すチーム力は驚異的です。
②石原翔太郎選手の台頭
全日本で見せた走りは衝撃的でした。襷をもらった位置もそれほど良くなかったのですが、先頭の背中に追いつこう言わんばかりの攻めの走りで見事に4区区間新記録で走り切りました。区間記録保持者は塩尻和也選手(順大→富士通)だっただけに余計にインパクトがありました。
全日本後は記録会に出場せずに箱根駅伝一本に合わせている模様。出場していたら凄い記録をだしていた事でしょう。
1年生ですが、石原選手が頭角を現した事で箱根駅伝での戦略の幅が広がりました。
何区を走るかも楽しみです。
③5区西田選手の存在感
今年の箱根駅伝は怪我の影響などもあり、区間7位でしたが、前年度は区間2位。元々の走力に加え5区への適正能力が伺えます。
今年は10000mで自己記録を更新するなど走力も上がっており、万全に仕上がっていれば区間賞争いをする選手だと思います。
2年連続5区を経験していることも大きく、特殊区間に計算できる選手がいることはチームにとって非常に大きい存在です。
④全日本後に試合出場なし
主力選手が全日本大学駅伝後から試合で姿を見せいないのも不気味。上尾ハーフなどロードレースがない影響もあるかもしれませんが、トラックレースにも主力選手は出て来ていません。
千葉県の富津市で何回か合宿を繰り返し行っているようで、完全にロード仕様の20kmをしっかりと走れる練習を積み重ねていると思います。
⑤エントリーメンバー外が好調
12月の日体大記録会10000mでエントリーメンバー外の神薗選手が28分42秒、宇留田選手が28分47秒の好記録。メンバー外がこれだけ走るということはエントリーメンバーは相当、力が付いているという解釈も出来るのではないでしょうか。
レースなど客観的な判断材料は少ないですが、東海大学も十分、王座奪還できる戦力を整えています。名将両角速監督は虎視眈々と王者のイスを狙っている事は間違いないでしょう。
ちなみに来年の箱根駅伝は青山学院大学の原監督が5強対決と言っていましたが、その5強が
「青学大、東海大、駒大、明大、早大」
私はそこに東洋大学も入れて6強対決だと見ています。(予選会校だと順大、中大も面白い)
来年の箱根駅伝は5区と6区のウェイトがかなり大きくなるのではと考えています。(個人的意見です)
全国高校駅伝男子は世羅高校が優勝! 今年の高校生も強かった!
今年も全国高校駅伝はレベルが高かったです。個人的にはもっと区間記録に近いタイムが出るかなと思いましたが、気象条件や流れなどもあるので力があっても難しいですね。しかし、各チームというか全国大会に出場出来なかった選手も含めて高校生は確実にレベルアップしていることを感じました。
8位内のチームの凄く簡単な感想です。
優勝 世羅 2時間01分31秒
穴のないオーダーで理想の展開に持ち込んだのではないでしょうか。3区の留学生が区間新と快走したことも大きかったですが、チーム全員が強かった。終盤に仙台育英の猛追を受けましたが、アンカーに13分台の塩出選手が控えているあたり全てにおいて完璧だったのではないでしょうか。
2位 仙台育英 2時間01分44秒
最後の猛追は素晴らしかったがあと一歩届かず。3区がもう少し頑張れていれば...
4区〜7区は区間2位、1位、1位、2位と圧巻の追い上げ!仙台育英の強さを見せてくれました!
3位 洛南 2時間02分07秒
失敗という失敗もなく素晴らしい結果だったと思います!負けた2校に比べるともう一つパンチ力があったらなと言った印象ですが、地元京都で高校最高記録は立派です。
4位 倉敷 2時間02分08秒
16位からのスタートとなりましたが、見事に4位まで上がって実力を示しました。最後のアンカー山田選手の猛追は凄かった。倉敷ここにありと言った感じでした。
5位 佐久長聖 2時間02分30秒
途中まで順調だったのですが、後半の区間が思ったよりも伸びなかった印象です。しかし4区の1年生、吉岡選手が区間賞と大きな収穫がありました。来年もこの舞台で全国制覇を目指してもらいたいです。
6位 九州学院 2時間03分35秒
1区区間賞で最高のスタートを切りましたが、3区で後退して6位に。しかし、ここから6位をしっかりと守るのが九州学院の強さです。伝統の駅伝力が今後も脈々と受け継がれて行くでしょう。
7位 須磨学園 2時間03分44秒
全員駅伝といった形でしょうか。そつなく全員が役割を果たしたと言っていいでしょう。大エースがいませんでしたが、全員で掴み取った入賞!素晴らしかったです。
8位 大牟田 2時間04分18秒
全員が力を出し切れたわけではなかったと思いますが、しっかりと8位入賞をキープ。この辺りがチームの力がある証拠。しかし、悔しい8位だと思うので、来季に期待したい。
区間賞一覧
1区(10km)
28分56秒 鶴川正也(九州学院・熊本)
最後3人になったとき鶴川選手のラストスパートが頭をよぎりましたが、まさに勝負どころのラストスパートで見事に区間賞を獲得!
状況判断、仕掛けるタイミングなど高校生離れしてます。青学に進学とのことで大学でも非常に楽しみです。
2区(3km)
8分01秒 村尾雄己(佐久長聖・長野)
1区の勢いを受けて5位から2位に順位を上げる見事な走り。7分台もあと一歩と素晴らしい走りでした。まだ2年生なので来季は主要区間で区間賞を目指してもらいたいです。
3区(8.1075km)
22分39秒区間新記録
コスマス ムワンギ(世羅・広島)
まさか区間新記録が出るとは思いませんでした。まだ高校2年生。これからワールドクラスの選手に育つ可能性があり、末恐ろしいです。
4区(8.085km)
23分05秒 吉岡大翔 (佐久長聖・長野)
1年生がまさかの区間賞!1年生で5000m13分50秒は伊達じゃなかった。何人もの名選手を産んだ佐久長聖高校ですから今後の成長が楽しみです。日本を代表する選手になって欲しいです。
5区(3km)
8分41秒 内藤 一輝(洛南・京都)
最後まで優勝を諦めずに前を追った走りが区間賞に繋がりました。最上級生として素晴らしい走りでした。この踏ん張りが総合3位につながりました。
8分41秒 小原 快都(仙台育英・宮城)
優勝を諦めない3年生の意地の走り。4区区間2位の山平選手から勢いをもらい6区に想いを繋げました。気持ちのこもった素晴らしい走りでした。
6区(5km)
14分28秒 堀 颯介 (仙台育英・宮城)
優勝を諦めない積極的な攻めの走りを見せてくれました。その攻めの姿勢が区間賞に繋がりました。まだ2年生、来季は吉居選手ダブルエースへ!
7区(5km)
13分58秒区間タイ記録
山田 修人(倉敷・岡山)
TV越しでもわかる闘争心溢れる走り。見ているこっちが応援したくなるガッツある走りでした。そしてゴール後のタイムにビックリ!区間タイ記録でした。倉敷にも凄い2年生が現れました。
今年の全国高校駅伝も各チームのレベルが高かったです。これくらいのタイムが今後、スタンダードになってくるのかなと思います。
昔なら優勝していたタイムでも入賞するのがやっとだったり、本当にレベルが上がりました。
高校生のレベルがこれだけ上がっているので大学、実業団のレベルも必然的に上がっていくでしょう。
今後も日本の長距離界から目が離せません!
鉄紺の逆襲はあるか! 第97回箱根駅伝は東洋大学の復活に注目!
第96回の箱根駅伝で11年続いていた箱根駅伝総合3位以内の順位を10位まで落としてしまった東洋大学。なんとかシード権を獲得しましたが、東洋大学らしくない走りでした。
あれから1年が経ち、東洋大学は再び箱根駅伝で輝きを取り戻しそうな予感がします。
そして個人的に復活しそうなポイント書きました。
①西山選手の調子
10000mで28分03秒の好記録を出すも全日本大学駅伝は7区13位と不本意な走りになっていまいました。全日本大学駅伝後に國學院、法政と合同練習を行い、富津のロードコースを独走で20kmを58分53秒で走るなど復調をアピールも日本選手権も納得いく走りは出来ていません。
しかし、酒井監督曰く「良い練習が積めている」とのことなので、これまでの結果はあくまで箱根駅伝のためにと思って良いのではないでしょうか?
(力がないと10000m28分03秒では走れない)
最後の箱根駅伝に向けて万全の調整で臨んでくると思います。全てが噛み合った西山選手が箱根駅伝に帰ってくると思います。
②吉川選手、蝦夷森選手の復活
吉川選手も怪我の状態が思わしくない日々が続いていたようですが、現在は練習を継続できているようです。全日本大学駅伝は無理せず回避して箱根駅伝一本に合わせている模様。
上手く合わせることができれば東洋大学はもう一本強力な柱が戻ってくることになります。
蝦夷森選手も期待の選手。捻挫で全日本を回避したようですが、酒井監督も「往路を走るくらいになって欲しい」と思っているようで、期待値はかなり高そうです。
蝦夷森選手がどの区間にいるかも大きなポイントとなりそうです。
③松山選手の成長
正直、まだ底を見せていないイメージです。高校時代からロードの実績、勝負強さは抜群。全日本大学駅伝では2区に抜擢されて区間7位。この結果が物足りなく感じてしまうほどまだ実力を出していない気がします。
例年、東洋大学の1年生が仕上がってくるのが上尾ハーフ後くらいからなので、全日本大学駅伝出走時よりも大きく成長した松山選手が箱根路で大暴れする可能性があります。
④宮下選手の5区
やはり今年の5区区間記録保持者が控えているのは大きいです。今年は基本的な走力も上がり、5区で69分台で駆け上る可能性は十分。他大学もかなり警戒しているのではないかなと思います。宮下選手が5区にいるだけでチームには安心感。他大学には脅威を与えることができると思います。
⑤東洋大牛久コンビ(個人的に)
これは勝手に私が注目している選手たちです。
千葉県の我孫子中学校から茨城県の東洋大牛久へ進学。そして東洋大学で1年目からレギュラーと同じ道を辿る2人。前田選手と佐藤選手の先輩後輩コンビです。
前田選手は長身の大型ランナー。今年の全日本大学駅伝エース級の選手と肩を並べて走るまで成長しています。
一方、佐藤選手は小柄でガッツのある走りが魅力。全日本大学駅伝でも3区でしっかりと走っています。
この2人の走りが東洋大学の鍵を握っているような気がします。
⑥ロード特化の練習
全日本大学駅伝後、東洋大学の主力選手たちはロード練習をメインに実績的な練習を積んでおり、数字には表れていない強さが養われているのではないかと思います。ロードレース出場もなく(開催自体がない)トラックレースも12月以降は厚底シューズが使用できないとなれば箱根駅伝本番で使用するシューズで質の高い練習をしたほうが活きるという判断かなと思います。
トラックの記録は捨てて「箱根駅伝一本」の意気込みを感じます。
というわけで
①西山選手の調子
②吉川選手の復活
③松山選手の成長
④宮下選手の5区
⑤東洋牛久コンビ(個人的に)
⑥ロード特化の練習
どうでしょう。往路優勝、さらにその先が目指せるだけの状況が整って来ているような気がします。
あとは怪我人、病人、ピーキングなど色々な要素がありますが、今年の箱根駅伝で上手くいかなかった経験を活かしてくると思います。
他にも伸び盛りの児玉選手や腰塚選手。最上級の大澤選手など力のある選手もいます。
急成長中の清野選手など面白い選手もおり、挙げればキリがありません。
酒井監督もキーマンは「全員」と言っています。
第71回全国高校駅伝(男子)で区間記録は生まれるのか!?
全国高校駅伝もあと少しに迫ってきました。今年は新型コロナウィルスなどの影響で高校生達もいつもと違った日常となっていますが、無事開催されそうで何よりです。
今年の高校生達は非常にレベルが高く、区間記録が更新される区間が多数出る可能性があります。そこで各区間の区間記録がどれくらいのタイムであるか簡単にまとめて見ました。
1区(10km)
区間記録
ギタヒ(仙台育英②) 27分48秒
日本人歴代1位
佐藤一世(八千代松陰③)28分48秒
区間記録は永久不滅のジュリアス・ギタヒ選手の打ち立てた27分48秒。当時は留学生が1区に起用できたのでこの記録が残りますが、記録を破ることは相当難しいでしょう。
日本人歴代1位は昨年の佐藤選手の28分48秒。実は昨年の大会で日本人歴代記録の1位~7位、そして9位が塗り替えられています。それだけ高校生のレベルが上がっているという証拠でしょう。今年はたくさんの13分台ランナーがいますので、1区で激突することになると日本人歴代記録がさらに塗り替えられる可能性があります。
2区(3km)
区間記録
佐藤清治(佐久長聖②)7分55秒
未だに残る怪物佐藤選手の大記録。何人もの選手が挑んできましたがその壁は厚く、未だに破られていません。近年もっとも佐藤選手の記録に近づいたのは前田恋弥選手(市立船橋)の7分59秒。2区を走るスピードランナーたちに区間記録に挑んでもらいたい。
3区(8.1075km)
区間記録
日本人歴代1位
中谷雄飛(佐久長聖②)23分28秒
区間記録のワンジル選手の記録は難しいかもしれませんが、日本人歴代1位の中谷選手の記録には挑んでもらいたい。条件さえ整えば更新の可能性があると思います。近年でもあと一歩のところまで迫った選手もいますので、頑張ってもらいたい。
ちなみにあと一歩まで迫ったのは2年次の松山選手(学法石川 現在東洋大学)、3年次の中野選手(世羅 現在中央大学)記録は2人とも23分44秒でした。
4区(8.0875km)
区間記録
カロキ(世羅②) 22分32秒
ムワニキ(世羅①)22分32秒
日本人歴代1位
留学生も日本人歴代1位の佐藤選手も大きな記録の差はありません。昨年度も23分を切る選手が3名出るなど条件さえ整えばこの区間も区間記録の更新の可能性あり。区間記録の更新までいかなくても佐藤選手の持つ日本人歴代1位の更新は十分視野に入ってくる区間だと思います。
5区(3km)
区間記録
藤井翼(佐久長聖③)8分24秒
記録だけみると今の高校生なら区間記録を出しそうですが、なかなかタイムが出ないのがこの区間。昨年度の区間賞タイムも8分36秒と区間記録には届かず。今年こそ区間記録更新に期待がかかります。
6区(5㎞)
区間記録
ディラング(仙台育英②)14分06秒
日本人歴代1位
城戸洸輝(宮崎日大③) 14分08秒
昨年度の区間賞が区間記録。区間2位が日本人歴代1位の記録となっています。今年も昨年の勢いのままに区間記録が更新されることが期待される区間です。
今の高校生達なら十分可能です。
7区(5㎞)
区間記録
森口祐介(西脇工②)13分58秒
13分台で走った選手は森口選手ただ一人。最終区ということもあり、優勝争い、入賞争いで牽制してしまったり、優勝、入賞を目指してオーバーペースで突っ込んだりとタイムを出すには難しい区間かもしれません。しかし、今年の高校生なら目指せないタイムではないと思うので、挑んでもらいたいです。
今年の高校生は非常にレベルが高いです。優勝争い、入賞争いも注目ですが、区間記録が更新されるかも一つの見どころだと思います。
条件が整えば日本人歴代最高記録も含めて、3~4区間は区間新記録がでるのではないかなと個人的に考えています。
高校生達の熱い走りに期待したいです!!